【名古屋のテニススクール】子供たちのために
2023/05/29
【名古屋のテニススクール】子供たちのために
今の子どもたちに「大人になりたいですか?」と質問すると、「なりたくない」と答える子どもが多いと聞きました。
「なんで?」と理由を聞くと、「大人はつまらなそう」「大人は疲れてる」と答えるそうです。
子どもですから、おそらく一番身近にいる両親を見ていてそう感じているのだと思いますが、このように感じる子どもたちがいることは、ちょっと悲しい気持ちになりますね。
戦後の日本は公の心よりも個人主義、成果主義が主流になり、「良い大学を出て一流企業で働く」ことが成功者の姿であるという風潮が強くなりました。
時代の流れと共にそのような価値観も変わりつつあるとは思いますが、少なくとも僕らの世代から上の世代、もしくは今の40~50代くらいの方たちは、そんな世間の価値観の影響を一番受けてきたんじゃないかと思います。
個人の目標を達成することや、社会的に成功することは素晴らしいことだと思います。
でも、「大人ってつまらなさそう」と子どもたちに思われてしまうのは、個人主義や成果主義に偏り過ぎて生じた格差社会が、人間を身体的にも精神的にも、あらゆる面で不健康にして
しまったからではないか…と僕は思ってしまいます。
新渡戸稲造の「武士道」の中で、武士が大切にすべきことをいくつか説いています。
その中に「仁じん」があるのですが、簡単に言うと「仁」とは、思いやりの心のことです。
武士の仕事とは何だったかというと、「仁」を体現することで皆のお手本となるような美しい生き方をすることでした。
現代に武士はいませんが、日本人のDNAにはこの「仁」が息づいているはずです。
災害が起きて皆困っていても、炊き出しにきちんと列をつくって並ぶのが日本人であり、そういったところに日本人の精神性や美しさは表れます。
このような大人の姿を見ながら子どもたちが育っていたら、「大人にはなりたくない」とは思わないのではないでしょうか。
公の心、思いやりの心…つまり「仁」を持って生きる姿を、大人は見せていかなければならないと思います。
日本がどうして世界で一番長く存続してこれたのか。
それは間違いなく、日本人の精神性の高さの賜物で、そんな日本を脈々と受け継ぎ、つくって来てくれたご先祖様に
感謝しないといけません。
僕は、こんな素晴らしい歴史がある日本が好きで、とても誇らしく思います。
「あんな大人になりたい!」と子どもたちに思ってもらえる日本にしていきましょう!^^
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