テニス ロブ 苦手でもOK?上手く上げる方法
2026/06/01
「面の向きと打点」で変わるロブの弾道
【この記事のポイント】
ロブが安定しない一番の理由は「なんとなく上に振っている」からで、ラケット面の角度(地面に対して約45度上向き)と、打点を高め・前めに取る意識を持つだけで弾道は大きく変わります。守りのロブは「高く深く」が正解で、攻めのロブ(中ロブ)は「相手バック側の頭上に中くらいの高さで落とす」軌道をイメージすると、ただの「逃げ球」ではなくポイントを奪うショットになります。
ロブを試合で使えるレベルにするには、「素振り→球出し→前衛を立たせたペア練習→ゲーム形式」と段階的に練習し、1セットの中で「最低3本はロブを打つ」と決めて実戦投入していくことが近道です。
今日のおさらい:要点3つ
- ロブはラケット面を上向き(約45度)に固定することで、上に振る感覚がなくても弾道が上がる
- 守りのロブと攻めのロブで狙いどころを分けて、1本1本の目的を明確にする
- 練習では数字でチェック(20本中何本)し、試合では「1セット3本」と行動を決めることで怖さが減る
この記事の結論
ロブは「面の向きと打点」を決めてから、「高さとコース」を変えると安定します。
最も重要なのは、ロブを「ただ高く上げるショット」ではなく、「時間を作る守りのロブ」と「相手の頭上を抜く攻めのロブ」の2種類に分けて、目的ごとに打ち方と狙いどころを変えることです。
失敗しないためには、「相手が前に詰めてきたから慌てて上げる」のではなく、「今はロブで時間を作る/今はロブでバック側を狙う」と意図して使うクセをつけ、1回の練習で「20本中何本ベースライン付近に入ったか」を数字でチェックしながら精度を上げていくことです。
ロブが苦手な人がハマりがちなパターンと原因
ロブを上げようとして前衛のラケットに引っかけてしまう瞬間
ゲーム中、「あ、後ろが空いてる」と気づいてロブを上げようとしたのに、前衛のラケットに当たってしまう。ボールは相手コートにすら届かず、自分の頭の中だけに「はぁ…」とため息が落ちていく。
そのポイントが終わると、ついこんなことをやってしまいます。
- サイドチェンジの間に「テニス ロブ コツ」と検索窓に打ち込む
- 「ロブ ネットにかかる」「ロブ 高く上がらない」と何度もワードを変えて調べる
- 動画サムネの「もうロブは怖くない!」という文字だけ見て、再生せずにそっとスマホを閉じる
正直なところ、この時間が一番「ロブが苦手だ」と感じやすいタイミングです。
よくあるのが、以下のようなパターンです。
- 面を真っ直ぐにして、純粋に「スイングスピードだけ」で上げようとする
- 打点が低く、ボールの「真ん中」を叩いてしまう
- 相手前衛の頭上を抜こうとして、ウィナーを狙いすぎる
ロブが上がらない人の共通点は「面の向きと打点」
ロブの基礎を解説している記事や動画では、ほぼ共通して次のポイントが挙げられています。
- ラケットフェイスを少し上向き(地面に対して約45度)に開く
- スイングは「下から上」に円弧を描くイメージで振る
- 打点は腰~胸の高さ、体より少し前
- ボールの「下側」をやさしく持ち上げる
「上に振っているつもりなのに、ネットにかかる」のは、以下のどちらかであることが多いです。
- 面が立っている(上向きになっていない)
- 打点が後ろ・低すぎる
実体験1
社会人になってから再開したテニスで、最初はロブが全く上がりませんでした。ペアに「今の、抜けるチャンスだったね」と言われても、自分の感覚では「ちゃんと上に振ったのに」の一言。
あるとき、コーチに言われて鏡の前で素振りをしてみると、自分が思っていたよりもずっと面が立っていることに気づきました。ラケット面を少し上向きに固定して、そこから「体の前」でボールの下をすくうイメージで振ると、初めてきれいな放物線が描けたときの感覚は、今でもよく覚えています。
ロブ=「逃げのショット」と思っていると上達しにくい
実は、ロブがうまくならないもうひとつの理由は、「ロブは守りの苦し紛れショット」というイメージのまま使っていることです。テニスのダブルス戦術を解説する記事では、ロブの目的をこう整理しています。
- 守り:時間を作って自分たちの陣形を整える
- 攻め:相手の頭上を抜いて、ポジションを崩す
「苦しいときにとりあえず上げる」のではなく、「今は時間を作るために、あえて高く深く上げる」と意図して打つだけで、ミスへの怖さは少しずつ減っていきます。
現場の声(ペアとの会話イメージ)
Aさん「また浅くなっちゃった…ロブ苦手だわ」
Bさん「今のは、時間を作るつもりで高く上げるだけで良かったよ。ウィナー狙わなくていいから」
ケースによりますが、まずは「守り用の高いロブ」ひとつに絞って、しっかり身につける方が近道です。
ロブを安定させるための具体的な打ち方とコツ
①守りのロブ:まずは「高さと深さ」を最優先
テニス上達サイトやスポーツメーカーの解説では、守りのロブのポイントを次のように説明しています。
- 相手前衛の頭上を大きく越す「高さ」を出す
- 自分から見てベースライン近く(1~2m内側目安)に「深く」落とす
- 無理にサイドラインギリギリを狙わない
打ち方のイメージ
- グリップ:基本はコンチネンタル(サーブと同じ持ち方)
- 面の角度:少し上向き(時計で言うと1時~2時方向)
- スイング:ラケットヘッドをヒザ付近から頭上に向かって円を描く
- フィニッシュ:自分の頭より高い位置で終わる
スライスロブの場合は逆回転をかけて高さを出しやすくするというメリットも紹介されており、ラケット面を作るだけで打ちやすくなります。
実体験2
ダブルスの試合で、ネット際に詰められて完全に守勢に回ったときがありました。そのときは、正直「どこに打ってもやられる」と思っていましたが、コーチに言われた通り「とにかく高く、ベースラインの奥まで」とだけ意識してロブを打ちました。
ボールは相手前衛の頭上を越え、ベースライン少し手前にふわっと落ちました。相手後衛が慌てて下がる間に、自分たちはゆっくりポジションを整えることができて、「ロブ1本でこんなに時間が稼げるのか」と、少しだけテニスの見え方が変わりました。
②攻めのロブ:中ロブで「バック側の頭上」を狙う
守りのロブに慣れてきたら、次は「攻めのロブ」です。中ロブのコツは次のように整理できます。
- 中ロブの軌道に対して垂直のラケット面を作る
- 地面に対してやや上向きの面で順回転(トップスピン)をかける
- 相手のバック側の頭上に、ベースライン内側へ落とすイメージ
これを難しく考えすぎると止まってしまうので、最初は以下だけを意識すると、感覚がつかみやすくなります。
- 「思い切り高く」は上げない
- 「相手の頭を越えて、すぐ落ちる」軌道
よくあるのが、「一発ウィナー」を狙ってサイドラインギリギリに浅めのロブを打ち、逆襲のスマッシュを食らうパターンです。ロブは「相手に走らせて、次の1本をラクにするショット」と捉えると、狙いどころが変わります。
③体に覚えさせる練習メニュー(素振り→球出し→ペア練)
ロブを安定させるには、「素振りでフォームを作る→簡単な球出し→前衛を立たせたペア練→ゲーム形式」の順で段階的に練習するのが効率的です。
ステップ1:素振り(10~20本)
- ラケットだけ持って、下から上へのスイングを繰り返す
- 鏡があれば、面の角度とフィニッシュの高さをチェック
- 「面は上向き」「スイング軌道は下→上」「フィニッシュは頭上」を声に出しながら振る
ステップ2:球出しロブ(20球×2セット)
- コーチやペアにゆっくりしたボールを出してもらう
- 自分はベースライン付近に立ち、守りの高いロブをベースライン近くに落とす
- 「20本中何本がベースライン2m以内に入ったか」をカウント
ステップ3:前衛を置いたペア練習
- 相手ペアの1人をネット前に立たせ、ロブで頭上を越す練習
- ネット前の人に「届いた/届かなかった」をはっきり言ってもらう
- 自分は「届かない高さ」と「ベースライン近くに落とす深さ」をセットでイメージ
ステップ4:ゲーム形式で「1セット3本ロブ」を目標に
- 通常のポイント練習で、「このゲームでロブを最低3本は使う」と自分に課す
- ミスしても「ロブを使わない試合に戻らない」ことをルールにする
正直なところ、練習では打てるのに試合では出ないのは「使うと決めていない」からです。
よくある質問
Q1. ロブがいつもネットにかかるのですが、何を直せば良いですか?
A1. 面の角度と打点が低いことが多く、ラケットを少し上向き(約45度)に固定し、腰~胸の高さでボールの下側を捉えると弾道が上がりやすくなります。
Q2. ロブがアウトばかりになります。高さを抑えるべきですか?
A2. 初めは高さより「深さ」を優先し、ベースライン1~2m手前に落とすイメージを持つと、アウトとネットの中間の「安全ゾーン」に収まりやすくなります。
Q3. スライスロブとスピンロブ、どちらから練習した方が良いですか?
A3. ラケット面を作るだけで高さを出しやすいスライスロブの方が習得しやすく、その後に順回転のトップスピンロブを追加すると攻めの幅が広がります。
Q4. ダブルスでロブを使うタイミングはいつですか?
A4. 相手が前に詰めているとき、自分が守勢で時間が欲しいとき、相手前衛がポーチを狙って動き出した瞬間などがロブの有効なタイミングです。
Q5. シングルスでもロブは必要ですか?
A5. はい。相手がネットに出てきたときのパッシングの一手としてだけでなく、時間を稼いで体勢を立て直す守備ショットとしても非常に有効です。
Q6. ロブの練習はどれくらいの頻度でやるべきですか?
A6. 週1~2回の練習で、ウォーミングアップの10~15分をロブ専用に使うだけでも、1~2ヶ月で安定感が変わってきます。
Q7. ロブが怖くて試合で打てません。どうすればいいですか?
A7. 練習で「20本中何本入ったか」を数字で確認し、ゲーム練習で1セット3本だけ「ロブを打つこと自体を目標」にすると、結果よりも行動に意識が向き、怖さが薄れていきます。
まとめ
ロブを安定させるカギは「面を上向きに固定」「打点を高め・前め」「下から上へのスイング」という3ポイントで、これを守り用/攻め用の2種類に分けて使い分けるのが効率的です。
守りのロブは「とにかく高く深く」、攻めの中ロブは「相手バック側の頭上に中くらいの高さで落とす」イメージで、素振り→球出し→前衛を立たせたペア練→ゲーム形式と段階的に練習すると試合で出しやすくなります。
「ロブは苦手」と決めつける前に、「今日の練習でロブ20本」「今日のゲームでロブ3本」と行動ベースの目標を決め、失敗を前提に使っていくことで、少しずつ「逃げのショット」から「相手を崩す武器」に変わっていきます。
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