テニス 練習試合 勝てない原因とは?改善法
2026/07/06
練習試合で勝てない原因と改善するための考え方を解説します
この記事のポイント
- 練習ではできるのに試合で勝てないのは、「持っている力(持力)」よりも「どれだけ発揮できたか(実力=発揮率)」の問題であり、試合経験と"試合を想定した練習"が決定的に足りていないケースが多いです。
- 正直なところ、「いい練習をしているのに勝てない」チームの多くは、練習が"きれいにできること"を基準に設計されており、プレッシャー・判断・不確実性といった試合特有の条件が練習にほとんど含まれていません。
- 改善するには、「練習の中に試合に近い状況(時間制限・点数・罰ゲーム・狙いのあるポイントパターン)を意図的に混ぜる」「練習試合を"課題発見→次の練習で修正→再テスト"のサイクルとして位置づける」ことが重要です。
この記事の結論
一言でいうと、「練習試合で勝てない本当の理由は、"練習の定義"と"試合の使い方"が曖昧なこと」です。
最も重要なのは、「技術そのもの」と「技術を発揮する力」を分けて考え、練習試合を"発揮率を上げる場"として意識的に活用することです。
失敗しないためには、「練習で何を準備するか」「練習試合で何を試すか」「試合後にどう振り返るか」という3つのステップを決めておき、"なんとなく練習試合→なんとなく反省"で終わらせない仕組みづくりが欠かせません。
練習試合の現実:スコアアプリだけが数字を積み上げていく
土曜の午後、クレセントの練習試合。ウォーミングアップでは気持ちよくラリーが続き、コーチとのショートラリーでも「今日いけそうだな」と感じる。
しかし、いざ練習試合が始まると、最初のゲームからダブルフォールトとストロークアウトが続く。ベンチに座ってタオルで汗を拭きながらスマホを見ると、記録アプリの画面には「1-6」「3-6」と並ぶスコア。スマホのメモには、「サーブ安定」「ラリー粘る」とだけ書いてある。
心の中で、何度も同じ言葉が浮かぶ:「練習ではできるのに」「また同じパターンで崩れた」
帰りの電車で、「テニス 練習試合 勝てない」と検索窓に打ち込む。「メンタルが弱いからではない」「試合への準備が足りない」といった記事がいくつか並ぶが、数行読んではスクロールを止め、「自分のことのような気もするし、そうじゃない気もする」とため息をつく。
正直なところ、「練習試合で勝てない自分」と向き合うのは、あまり楽しい作業ではありません。実は、クレセントテニスの現場でも、「練習では上手いのに試合で勝てない」という相談は、初中級〜中級クラスを中心に何度も受けています。
ここからは、クラブとしての経験と、他競技も含めたスポーツ科学の知見をもとに、「練習試合で勝てない原因」と「明日から変えられる改善の考え方」を整理していきます。
練習試合で勝てない"3つの根本原因"
原因1 "持力"と"実力"の違いを、頭ではなく体で理解できていない
あるテニスコーチは、「持力(じりょく)」と「実力」という2つの力を区別しています。
- 持力:練習でできる力(技術・体力・戦術の引き出し)
- 実力:試合で発揮できた力(=持力×発揮率)
どんなに持力が高くても、実力が低ければ試合には勝てないということです。
正直なところ、頭では分かっていても、実感としては「練習でこれだけ打てているのだから、そろそろ勝ててもいいはずだ」と思ってしまう人は多いです。クレセントの一般クラスでも、こんな会話がよくあります:
「練習ではラリーも続くし、コーチに褒めてもらえるんです。でも練習試合だと、急に凡ミスが増えて…」
「実は、"練習でできること"と"試合で出せること"は別だと、一度割り切ったほうが楽になります。今の課題は"持力を上げる"段階なのか、"発揮率を上げる"段階なのか、一緒に整理しましょう」
ある学生テニスの解説では、「発揮率は、練習では上げられない。試合にたくさん出ることでしか育たない」「選手は、試合ファーストで考えるべきだ」とまで書かれています。
つまり、練習でストロークやサーブを磨き、練習試合や大会に"たくさん出る"ことで発揮率を上げる。この2つをセットで考えない限り、「練習しているのに勝てない」という感覚から抜け出すのは難しいということです。
原因2 練習メニューが"試合の現実"と噛み合っていない
あるスポーツコーチングの記事では、「いい練習をしているのに勝てないチームの違和感」の正体を、「練習でやっていること」と「試合で求められること」のズレだと指摘しています。
例えば、こうした練習は「見た目には良い練習」に見えます:
- ミスが少なく、きれいにラリーが続く練習
- あらかじめ決められたパターンでの打ち合い
- いつも同じ相手・同じペースのラリー
ですが、実際の試合では、プレッシャー、相手の意図、不規則なボール・イレギュラーといった要素が加わります。
そのため、練習が「きれいにこなせること」をゴールに設計されていて、試合で必要な"判断""選択""リスク管理"を伴っていないと、「練習でできる」ことが「試合でできる」に変わらないままになってしまいます。
テニスでも同じです。ノープレッシャーのラリーでは続きますが、「30-30」「ブレークポイント」といった場面では、ボール1球の価値が変わります。
このギャップを埋めるには、練習の中に"試合に近い条件"(時間制限・点数・罰ゲーム)を入れることと、練習試合で、"普段の練習でやったこと"を一つだけ意識して試すといった、「練習と試合をつなぐ設計」が必要だと、多くのコーチング記事が指摘しています。
原因3 "準備"が曖昧なまま、試合に入っている
別の記事では、「試合で勝てない理由は、技術でもメンタルでもなく、"準備"が足りないからだ」と指摘しています。
ここでいう準備とは:
- 試合までにどんなイメージを持って臨むか
- 相手や状況に対して、どんな戦略を用意していくか
- 試合前のルーティンをどう整えるか
といった、「試合に入る前の設計」のことです。
メンタル記事でも、「試合になると力を出せないのは"メンタルが弱い"からではなく、"試合へのイメージ"が悪いからだ」とされています。
例えば、「練習試合=失敗したら怒られる場」「ポイントを落としたら、コーチやペアに申し訳ない」といったイメージが強いと、身体が固まり、自分のプレーを出す前に守りに入るという反応が起きやすくなります。
クレセントの中級クラスで、ある方はこう話していました:「正直なところ、練習試合の前から、"また負けたらどうしよう"と考えてしまいます。実は、試合前に"今日は何を試す日か"を決めたことがありません」
この方と一緒に、試合前に「今日はファーストサーブを7割入れる」「バックのクロスラリーに徹する」など、テーマを一つに絞り、試合後に「そのテーマに対してどうだったか」を振り返るという流れを作ったところ、スコアはまだ大きく変わらないものの、「自分で試合をコントロールしている感覚」が少しずつ増えていきました。
練習試合を"勝てる場"に変える3つのステップ
ステップ1 「この試合で何を試すか」を一つに絞る
よくあるのが、「とにかく勝ちたい」「全部のショットを良くしたい」と考えて試合に入ってしまうパターンです。
これだと、1ポイントごとに頭の中のテーマが変わり、ミスが出るたびに「あれもこれもダメだ」と自己評価が崩れるという悪循環に陥りやすくなります。
多くの戦術解説では、「安定して勝つためには、できるだけ楽に確実にポイントを取る方法を考える」といった視点が重要だとされています。
練習試合では、まずテーマを一つ決めます。例えば:
- 「ファーストサーブを7割入れることに集中する」
- 「クロスラリーを基本にして、ライン際を狙いすぎない」
- 「リターンゲームでは、とにかく相手コートに深く返す」
あるコーチは、「試合に勝つためには、"頑張る""集中する""良い球を打つ""ミスをしない"といった抽象的な目標では足りない。代わりに、"相手よりもネットの中央を使う""相手バック側に高確率でボールを集める"など、具体的な行動に落とした テーマを持つべきだ」と提案しています。
クレセントのレッスンでも、練習試合の前に以下のように進めると、試合後の振り返りと次の練習への課題設定が格段にしやすくなります:
「今日の試合で"一番意識したいこと"を一つだけ決めましょう」
「じゃあ、バック側に3球に2球は返すことを意識します」
ステップ2 練習の中に"試合の条件"を入れる
「試合で勝つための練習」を紹介する記事では、次のようなポイントが挙げられています:
- 練習から「得点を意識」する
- 「時間制限」や「制約」をつけて、判断のスピードを上げる
- ミスをしたときの影響(罰ゲームなど)をあえて大きくする
テニスでも、次のような工夫が考えられます:
- 10ポイント先取のラリー練習(ミス1本=1ポイント)
- 30-30からのポイント練習(ゲームの大事な場面を再現)
- 「バック側だけでラリーして、先に10本続けたほうが勝ち」など、テーマを決めたミニゲーム
別のコーチング記事でも、「試合でよく起こる局面を切り取り、その中で判断と実行を繰り返すこと」が大切だとされています。
正直なところ、「きれいにラリーが続く練習」は気持ちが良いです。ただ、あえてラリー中にポイントをつけたり、あえて「ここからは試合と同じ"1ポイント勝負"」と区切ったりといった工夫を加えることで、練習の中で判断力とメンタルを鍛え、練習と試合のギャップを小さくすることができます。
ステップ3 練習試合を"試験"ではなく"実験"だと捉える
メンタル系の記事では、「試合になると力を出せない人」は、「試合=自分を評価される場」というイメージを持っていることが多いと指摘しています。
それに対して、「試合=練習で用意したことを実験する場」というイメージに切り替えることで、プレッシャーが"ゼロ"にはならないものの、"適正な緊張"に近づけやすくなると書かれています。
クレセントのコーチの中には、練習試合の前にこう声をかける人もいます:
「正直なところ、今日の練習試合で"完璧に勝つ"必要はありません。実は、"どんなときに崩れるのか"が分かることのほうが、今は価値があります」
この言葉を聞いてから、ある方は、練習試合の受け止め方が変わったと言います:
「以前は、練習試合=勝てない自分を突きつけられる場でした。今は、"今日のテーマがどこまで通用するか"を試す場と考えられるようになり、負けても"次はここを直そう"という視点が持てるようになりました」
よくある質問(FAQ)
こういう人は今すぐ相談すべきです
- 練習ではコーチに褒められるのに、練習試合になると同じミスで崩れてしまうと感じている方
- スコアアプリにはたくさんの敗戦が並んでいて、「どこを変えればいいか」自分では整理しきれていない方
この状態ならまだ間に合います。直近の練習試合の内容(スコア・ミスのパターン・自分の感覚)を一度メモに書き出し、「次の試合で一つだけ変えたいこと」をクレセントテニスのコーチと一緒に決めるだけで、"勝ちに近づく練習試合"の設計を始められる段階です。
今のあなたは、まず「練習ではできているのに、練習試合で一番崩れやすいショットや場面」がどこか、一つだけ教えてもらえますか。そこから一緒に、次の練習試合のテーマを決めていきましょう。
まとめ
練習試合で勝てない原因は、多くの場合「練習の中身」と「試合での発揮率」にあり、「いい練習」と「勝てる練習」は必ずしも同じではありません。
正直なところ、「練習ではできるのに」と嘆きたくなる気持ちは自然ですが、実は「試合で何を試すか」「練習で何を準備するか」「どう振り返るか」を決めるだけで、練習試合が"評価の場"から"成長の場"に変わっていきます。
よくあるのが、「練習試合=ただの試合」としてスコアだけ見て落ち込んでしまうパターンであり、「練習試合=テーマを持って実験する場」「翌週のレッスンで修正するための材料集め」と位置づけ直すことで、"勝てないループ"から一歩抜け出しやすくなります。
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